― 聞き取りやすい音へ整えるための実践ガイド ―
VLC の「オーディオエフェクト」は、動画・録音の音声を聞き取りやすく整えるための便利な機能です。 本マニュアルでは、UIを意識した構成で、現場で困ったときにすぐ使える調整方法をまとめています。
「ツール → エフェクトとフィルター」からアクセスできます。
[図:VLCオーディオエフェクト UI 構成イメージ]
音の周波数ごとに強さを調整する機能です。上げる・下げるで音の印象が大きく変わります。
| 帯域 | 特徴 | 上げると | 下げると |
|---|---|---|---|
| 80Hz | 重低音・こもりの元 | 重みが増すが、こもりやすい | ノイズ・こもりが減ってスッキリ |
| 170Hz | 声の厚み | 声が太く聞こえる | こもりが解消され明瞭に |
| 310Hz | 声の胴鳴り(箱っぽさ) | 声が前に出るが箱鳴りが強くなる | こもりが取れ、クリアになる |
| 800Hz | くぐもり改善帯域 | 声の輪郭が出る | 響きを抑え、柔らかい音に |
| 1kHz | 声の明瞭さ | 言葉が聞き取りやすく | 少し遠く感じる音に |
| 3kHz | 子音の輪郭、聞き取りやすさ | 発音がシャープになり明瞭 | こもり気味の柔らかい音になる |
| 8kHz | 空気感 | 明るくなるが耳障りになる場合あり | ノイズ(シャリ音)が軽減 |
| 12–18kHz | シャリつき・金属音 | 華やかになるがノイズも増える | 耳当たりが滑らかになる |
全体の音量をまとめて上下させます。EQ後に音割れが起きる場合は下げて調整します。
大きい音を抑え、小さい音を持ち上げ、声全体を聞きやすく整える機能です。
| 項目 | 説明 | 上げると | 下げると |
|---|---|---|---|
| RMS / Peak | 反応モード | (Peak選択)瞬間的に反応しシャープな音 | (RMS選択)自然で安定した音 |
| アタック | 圧縮が始まるまでの時間 | より自然だが効果が弱くなる | キュッと締まった音(強く作用) |
| リリース | 圧縮が終わるまでの時間 | 安定し自然な音の持続 | 音量の揺れが出て不安定になる |
| 閾値(スレッショルド) | 圧縮が発動する音量 | 多くの部分が圧縮され、音量差が縮まる | 圧縮範囲が減り、自然な録音に近づく |
| 比率(レシオ) | 圧縮の強さ | 音のダイナミクスが均一で聞きやすい | 自然だが音の大小差が残る |
| Knee radius | 圧縮の滑らかさ | 自然でなめらかな圧縮 | カチッとした機械的な圧縮感 |
| Makeupゲイン | 圧縮後の音量補正 | 全体が大きく聞こえる | 小さい音のまま(控えめ) |
音に仮想的な空間の広がりや残響を付ける効果があります。
| 項目 | 説明 | 上げると | 下げると |
|---|---|---|---|
| サイズ(Size) | 空間の広さ | 残響が増え広がりが大きくなる | 残響が減りタイトで聞き取りやすく |
| 幅(Width) | 左右の広がり | 空間が広がり臨場感アップ | 中央にまとまり、声が前に出る |
| ウェット(Wet) | エフェクト音の割合 | 残響が強まり広がる | 元音が強くなり明瞭になる |
| ドライ(Dry) | 元音の割合 | 元音が前に出て聞き取りやすい | 残響が目立ち、遠く感じる |
| ダンプ(Damp) | 残響の吸音量 | 響きが抑えられ聞きやすい | 反響が残りやすくなる |
音の左右の広がりや奥行きを調整する機能です。
| 項目 | 説明 | 上げると | 下げると |
|---|---|---|---|
| 遅延時間 | 片側の音を遅らせる | 広がり感が増す | 定位が安定しクリアな印象 |
| フィードバックゲイン | 広がりの増幅度 | 空間が広がるが不自然になる場合あり | 広がりが抑えられタイトに |
| クロスフィード | 左右の音の混ざり | 定位が安定し聞きやすい | 左右の分離が強くなり広がる |
| ドライミックス | 元音の割合 | 元音が前に出て明瞭 | エフェクト感が強まり距離が出る |
再生速度を変えずに声の高さだけを変更できる機能です。
| 調整方向 | 効果 |
|---|---|
| 高くする(+方向) | 明るく明瞭になるが不自然になりやすい |
| 低くする(−方向) | 落ち着いた音になるが聞き取りにくい場合あり |
推奨調整範囲:±0.05〜0.10
音の調整は、相手の声をより正確に届けるための大切な支えです。
現場の状況に合わせて、無理なく活用してください。
本マニュアル制作:かなまちのAI屋さん
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やりすぎると不自然になるため、軽い調整から始めて耳で確かめましょう。