VLC オーディオエフェクト調整マニュアル

― 聞き取りやすい音へ整えるための実践ガイド ―

第1章 はじめに

VLC の「オーディオエフェクト」は、動画・録音の音声を聞き取りやすく整えるための便利な機能です。 本マニュアルでは、UIを意識した構成で、現場で困ったときにすぐ使える調整方法をまとめています。

音の調整は「少しずつ」がコツ。
やりすぎると不自然になるため、軽い調整から始めて耳で確かめましょう。
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第2章 オーディオエフェクト画面の基本

「ツール → エフェクトとフィルター」からアクセスできます。

エフェクトタブの一覧

[図:VLCオーディオエフェクト UI 構成イメージ]

最初は「どこに何があるか」をつかむだけでOKです。
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第3章 イコライザー(EQ)

音の周波数ごとに強さを調整する機能です。上げる・下げるで音の印象が大きく変わります。

各帯域の役割と調整効果

帯域特徴上げると下げると
80Hz 重低音・こもりの元 重みが増すが、こもりやすい ノイズ・こもりが減ってスッキリ
170Hz 声の厚み 声が太く聞こえる こもりが解消され明瞭に
310Hz 声の胴鳴り(箱っぽさ) 声が前に出るが箱鳴りが強くなる こもりが取れ、クリアになる
800Hz くぐもり改善帯域 声の輪郭が出る 響きを抑え、柔らかい音に
1kHz 声の明瞭さ 言葉が聞き取りやすく 少し遠く感じる音に
3kHz 子音の輪郭、聞き取りやすさ 発音がシャープになり明瞭 こもり気味の柔らかい音になる
8kHz 空気感 明るくなるが耳障りになる場合あり ノイズ(シャリ音)が軽減
12–18kHz シャリつき・金属音 華やかになるがノイズも増える 耳当たりが滑らかになる

プリアンプ

全体の音量をまとめて上下させます。EQ後に音割れが起きる場合は下げて調整します。

EQは「不要帯域を下げる」ほうが自然で失敗しにくい調整です。
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第4章 コンプレッサー(圧縮)

大きい音を抑え、小さい音を持ち上げ、声全体を聞きやすく整える機能です。

項目説明上げると下げると
RMS / Peak 反応モード (Peak選択)瞬間的に反応しシャープな音 (RMS選択)自然で安定した音
アタック 圧縮が始まるまでの時間 より自然だが効果が弱くなる キュッと締まった音(強く作用)
リリース 圧縮が終わるまでの時間 安定し自然な音の持続 音量の揺れが出て不安定になる
閾値(スレッショルド) 圧縮が発動する音量 多くの部分が圧縮され、音量差が縮まる 圧縮範囲が減り、自然な録音に近づく
比率(レシオ) 圧縮の強さ 音のダイナミクスが均一で聞きやすい 自然だが音の大小差が残る
Knee radius 圧縮の滑らかさ 自然でなめらかな圧縮 カチッとした機械的な圧縮感
Makeupゲイン 圧縮後の音量補正 全体が大きく聞こえる 小さい音のまま(控えめ)
声の録音改善では「閾値を下げすぎない」「比率を上げすぎない」のが自然さを保つポイントです。
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第5章 スペーシャライザー

音に仮想的な空間の広がりや残響を付ける効果があります。

項目説明上げると下げると
サイズ(Size) 空間の広さ 残響が増え広がりが大きくなる 残響が減りタイトで聞き取りやすく
幅(Width) 左右の広がり 空間が広がり臨場感アップ 中央にまとまり、声が前に出る
ウェット(Wet) エフェクト音の割合 残響が強まり広がる 元音が強くなり明瞭になる
ドライ(Dry) 元音の割合 元音が前に出て聞き取りやすい 残響が目立ち、遠く感じる
ダンプ(Damp) 残響の吸音量 響きが抑えられ聞きやすい 反響が残りやすくなる
会議録音など「明瞭さが最優先」の場合は Size・Wet を上げすぎないのが鉄則です。

第6章 ステレオ広域化

音の左右の広がりや奥行きを調整する機能です。

項目説明上げると下げると
遅延時間 片側の音を遅らせる 広がり感が増す 定位が安定しクリアな印象
フィードバックゲイン 広がりの増幅度 空間が広がるが不自然になる場合あり 広がりが抑えられタイトに
クロスフィード 左右の音の混ざり 定位が安定し聞きやすい 左右の分離が強くなり広がる
ドライミックス 元音の割合 元音が前に出て明瞭 エフェクト感が強まり距離が出る
広げすぎると声が遠くなるため、調整は控えめに。
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第7章 詳細設定(ピッチ調整)

再生速度を変えずに声の高さだけを変更できる機能です。

調整方向効果
高くする(+方向) 明るく明瞭になるが不自然になりやすい
低くする(−方向) 落ち着いた音になるが聞き取りにくい場合あり

推奨調整範囲:±0.05〜0.10

ピッチは違和感が出やすい領域です。微調整で留めるのが最も自然です。
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第8章 ケース別・調整ガイド

◆ 雑音(ノイズ)が多い

◆ 声がかぶって聞き分けにくい

◆ 声が遠い・こもる

◆ 反響が強く聞き取りにくい(会議室・体育館)

調整は「足し算」より「引き算」が失敗しにくいコツです。
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第9章 まとめ

音の調整は、相手の声をより正確に届けるための大切な支えです。
現場の状況に合わせて、無理なく活用してください。

本マニュアル制作:かなまちのAI屋さん

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